こんにちは。ケアマネのゆきちゃんです。
本日のビッグニュースはご覧になりましたか?
厚生労働省の専門部会は21日、エーザイと米バイオジェンが開発したアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」の承認を了承した。
エーザイの認知症新薬「レカネマブ」承認へ 厚労省部会が了承 – 日本経済新聞 (nikkei.com)
認知症の方を介護されている方は大きな期待がふくらみますね。
でもこの期待感は、ドネペジル(商品名:アリセプト)の時にもあったような…。
「レカネマブ」(商品名:レケンビ)はどんな認知症の方が対象なのでしょうか?
そもそも、認知症は薬で治るのでしょうか?
いいえ。現在のところ、「進行を緩やかにする」薬しかありません。では、このビッグニュースはなにが画期的なのでしょうか?
国内初アルツハイマー病の進行を緩やかにする効果を証明した薬
いままで発売されてきた薬は、アルツハイマー病の病態そのものを改善する効果はなく、「症候改善薬」と呼ばれています。
一方、「レカネマブ」(商品名:レケンビ)は病態への治療効果を有し、「疾患修飾薬」と呼ばれていて、認知機能低下の抑制効果が得られます。
1年半の点滴で症状の悪化を27%抑制する効果が確認されているのだそうです。
希望すればだれでも使えるのは、まだ先
「レカネマブ」(商品名:レケンビ)がつかえるのは、MCIやアルツハイマー病の初期の患者です。検査で脳内にアミロイドβが蓄積されはじめていることを検査した上での投与が必要となります。副作用も確認されているため、全権検査の対象になっているからです。
進行が緩やかになった半年でやるべきこと
「レカネマブ」(商品名:レケンビ)を投薬することで、仮に半年認知症の進行を遅らせることができたとしたら・・・。自分の認知力がクリアな時間があと半年ですよ。と告知されたら・・。
いまこそ、どうやって生きるのかを家族と話し合いましょう。
ぜひ、自分の望む医療やケアについて考え、家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有しておきましょう。
「人生会議(ACP:アドバンス・ケア・プランニング)」についてのブログも書いているので、ぜひこちらもごらんください。
まとめ
期待も大きい認知症の改善薬ですが、誰でも使えるようになるまではまだまだ時間がかかりそうですね。認知症介護現場に光がさすことを願っています。