こんにちは。ケアマネのゆきちゃんです。認知症新薬「レカネマブ」承認のニュースが話題になりましたね。
抗認知症薬のレカネマブは、画期的な薬の一つなのかもしれませんが、今までも、画期的!!と、謳われて、世間に登場してきた、認知症の薬は、いくつかあります。
今日は、それらのいくつかを説明したいと思います。
コリンエステラーゼ阻害薬
商品名だとアリセプト🄬とか、レミニール🄬とか、リバスタッチパッチ🄬などが挙げられます。
認知症の初期から中期の方に使用するのですが、認知症の進行を緩やかにするといったことをドクターや、薬剤師の先生から言われます。
効果はあるのでしょうが、比較するものがないので、本当に効いているのか?わからない感じが介護職側にはあります。
家族や、本人も「効いているのかよくわからないから飲みたくない」と、ドクターに訴える方もおられるようです。
それで、先生から「お守りのようなものだと思って」とか「ビタミン剤だと思って」と言って、飲むように言われます。
普通に内科の先生も処方されるので、このような説明を聞くと、ドクターの方々も、使っても使わなくても…。と思っておられるのかな?と、思ったりします。
効果としては「わからない」が結論です。
しかも、私たちが、関わる認知症の方々は、中期以降の方が多いので、どちらかというと、切られるパターンも多いです。
ただ、この薬には、脳の伝達物質が増強される動きがありますので、利用者の方々の服用する前、服用した後の症状を観察してみたところ、記憶障害や、時間や場所の見当がつかないなどの症状が、少し緩和されるのかな?と、思います。
リバスタッチパッチ🄬は、シールタイプの薬なのですが、こちらは、呑み込みが悪いなどの症状がある方に使用します。
ただ、すべてのシールタイプの薬に通じることですが、どうもかゆいようです。
掻いてしまって、本人の届かないところに貼ったりもしたのですが、本人から「これをはずしてくれ」と、何度も言われました。
それで、先生に相談して、口の中で溶けるタイプに変更したということがありました。
メマンチン:商品名 メマリー🄬
メマリー🄬という商品名もあります。これは認知症になると、過剰に出てくる脳内物質を抑える薬なのだそうですが、それにより、認知症の進行を抑える(遅らせる)作用があります。ですから、どちらかというと、興奮したり、過活動になったりするときに、抑制効果が出るような気がします。また、効果というより、副作用のほうなのですが、眠気や、傾眠が出現します。
それで、認知症の少し、攻撃的な症状がある方が服用すると、かなり効果がみられるなぁと感じます。
以前、施設に入所後、家に帰りたいと、一人歩きをされてしまった利用者の方がいらっしゃるのですが、その方が、使用された後、とても落ち着かれて、表情も穏やかになり、ご家族の方も、「もとのばあちゃんに戻ったみたい」と、おっしゃっていました。
保険適用は、「中等度以上のアルツハイマー型認知症」の方が対象です。
先程のコリンエステラーゼ阻害薬と併用することもできます。
主治医に相談を!!!!
情報を発信する立場でありながら、認知症薬を使用している人たちがどうだったかな?と振り返りながら書いておりましたら、主観の強い内容の記事になってしまいました。
薬は、絶対に、勝手にやめたり、量を増やしたりしてはいけません。
あくまでも、主治医や薬剤師に相談してください。
まとめ
薬は、言われたものをそのまま服用するのではなく、どうして飲むのか?どのような効果が見込まれるのか?副作用と、比較して、効果をどのように考えるか?
自分の意思も主治医に伝えてください。(「ふらふらすると困ります」、とか「食事は自分で食べてほしい」など)
そして、認知症症状が改善し落ち着いた生活を送ることができるよう、望んでおります。