こんにちは。ケアマネのゆきちゃんです。
「そろそろかいごが必要?」
「もうすぐ介護が始まりそう」
「介護が必要になったらどうしよう」
介護の仕事をしているとこんな声をよく聞きます。
一番先にすべきこととは?
いいケアマネさんをみつける? いい施設を見つける? いいえ違います!
こたえは、かぞくと「介護の話をする!」です。
「将来の話をしよう」
よく子供には「将来何になる?」と聞きますが、大人になると、なかなかそうはいかないものです。
ですが、大人こそ、どういう風に生きていきたいのかということを考えないといけないと思います。
忙しすぎたり、いま、現実の真っただ中にいたりするからかもしれません。
ですが、少し立ち止まって、まずは自分から「私は、将来どういう生き方をしたいだろう?」と、考えることはとても大切です。
なぜなら、急にその選択を突き付けられるからです。予定を立てて、病気になる方はおられません。
いつでもいいのです。ご飯を食べているとき、テレビのCMで、がんのことを言っているとき、ドラマで病気を扱っているとき、健康診断を受けた後…。
「きっかけ」は、いつでもいいです。
もし、この病気になったら、どういう治療をしたい?手術する?しない?
自分の意思を決める「きっかけ」をぜひ、もってください。また、お父さん、お母さんとそういう話ができるように、してください。
もしものときのために、望む医療やケアについて前もって考え、家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有することを「人生会議(ACP:アドバンス・ケア・プランニング)」といいます
宮崎市は積極的にこの活動を行っています。興味のある方はぜひホームページをみてみてください。
厚生労働省:「人生会議」してみませんか
厚生労働省:こんな私のストーリー編
「下調べをしておこう」
皆さんは、自分の住んでいる地域に、どんな病院があるかご存じですか?
病院を紹介するサイトがあるから、安心していますか?
どんな医療があって、自分の地域には、どんな病院があるかしら??
下調べをしていることはとても大切です。
私は、40代ですが、風邪でいろいろな病院に行きます。すると必ず、「主治医はどこですか?」と聞かれます。
40代で主治医が必要かなぁ…と思いつつ、もう、40代なんだよなあ…。と、悩みます。
なぜなら、介護を受けている利用者の方々は、40代から薬を飲み始めている方が多いからです。
ですから、自分が将来受けるかもしれない医療に対して、もう少し積極的な目を向けてほしいなぁと思います。
でも、実際は、風邪薬をどこにもらいに行けばいいんだろう…。て、悩みます。
ここは、●●科、こっちは、××科・・。どこで見てもらえるかな?そう考えているうちに、市販薬で済ませているのも事実です…。
同じことは、介護施設でも言えます。自分の住んでいる場所には、どんな施設がありますか?どんなサービスがありますか?こちらも、いろいろな紹介サイトがありますので、実際に、足を運んでみるのもいいかと思います。
「まだ介護が必要なわけではないのですが、こちらはどのようなサービスをされていますか?」と聞きましたら、ていねいに説明してくださると思います。
ローカル情報は必要です。介護保険法に定められている全国ネットで調べた情報が、ローカルでは通用しないことが多いからです。
たとえば、食事の指導をしてくれる「栄養士」が自宅に来てくれるサービスが法律にはありますが、私の住む地域にはありません。
また、介護医療院という施設もこの地域にはありません。
そんな場合をかんがえて、代替のサービスが受けられるか考えておくとよいでしょう。
「覚悟を決めよう」
人は、老い、病を得、いつかは、死を迎えます。
でも、それはとてもつらいことですので、現実と向き合うのは、とても難しいことです。
ですが、それを先延ばしにしても、やはり、いつかは、その現実と向かい合わなければなりません。
その時が来てから慌てて、覚悟をしても、あふれる情報と、決めないといけない事柄、書類、書類でとても、覚悟をしている時間はありません。
覚悟しないまま、治療をしたり、介護の状況になると、精神的にとても辛そうだなぁと、観察することがあります。
覚悟していないので、医療機関や、介護機関の言われるがままに、大切な人生を決めていかざるを得ず、「こんなはずじゃなかった」と、おっしゃる本人、家族もたくさんおられます。
ですから、少し抽象的ではありますが、いつかはくるものに対して覚悟を決めておくことは、とても大切なことだと思います。
まとめ
いかがでしたか?
実際に介護をする前、「かいご」の段階から、よく考えておくことの大切さが伝わったでしょうか?
また、ご意見をお聞かせください。