こんにちは。ケアマネのゆきちゃんです。
東北のクマの被害に対して、猟友会の方々がとても活躍しています。
非常に頼もしい存在です。
意外かもしれませんが、介護の世界でも、猟友会の皆様のお世話になっていることがあります。 それは、ずばり、認知症での一人歩き(徘徊)の方が山に入ってしまった場合です。
猟犬は頼みの綱
私たちの地域は山岳地帯であり、認知症患者が山に入ってしまう可能性があることは避けられません。
そうした状況で頼りになるのが、猟友会のメンバーが育てている猟犬です。これらの犬は、高齢者の安全を確保するために貴重な役割を果たします。
ある寒い日、高齢者の一人が帰宅できなくなりました。その方を一日中探しましたが、見つかりませんでした。家族や地域の人々は絶望的な気持ちに襲われました。
しかし、猟友会の犬と共に、次の日に再び探しに出ました。すると、その方は落ち葉の中に隠れていました。猟犬が見つけてくれたのです。本人は「寒かったから」と話していました。転倒し骨折してしまい、動けなくなっていたので、落ち葉で暖を取っていたのです。
幸いにも見つかり、その状況では猟犬なしでは見つけるのが難しかったでしょう。
徘徊対策は事前に協力体制を築いておこう
当然ですが、認知症患者の一人歩きに関する情報は、ケアマネージャーや地域包括支援センターに事前に伝えられています。
そして、認知症患者が行方不明になった場合、迅速な対応を行う仕組みが整えられています。猟友会への協力依頼は、このシステムの一部として位置づけられています。
一般的に、猟友会に直接協力を依頼するのは難しいこともあります。したがって、同様の状況に直面している方がいれば、地域包括支援センターに相談することをお勧めします。